おこしやす、ちとせちゃん #1 感想
ついに堤真一さんがアニメのナレーションデビューを果たしたということで、その話題作となるであろう本作をレビューすることにしました。
内容としては、京都在住のコウテイペンギンのヒナ”ちとせちゃん”が歴史と情緒が共存する街”京都”を街ブラするというアニメ。
京都のマーケティングに力を入れているアニメらしく、細かい部分に力が入れられている。例えば、今回キャストとして遊佐浩二さん、小岩井ことりさんが選抜されているが、お二人とも京都出身の声優さんらしい。そのためアニメを見ていると、もはや耳は京都気分。ちなみに、ナレーションの堤真一さんは兵庫県出身です(ほぼ京都)。
ここからは、第一話の感想になります。
まず、京都の風景がよく再現されていると思う。ファーストカットの嵐山とか、行ったことはないですが、「あっ、嵐山だ!」ってなりました。
次に、フィクションにこんなことを書くのは野暮だということは重々承知ですが、ペンギンがいてもみんな当たり前という感じで過ごしているのが不思議。
まあ、百歩譲ってそれには目をつぶるとしても、気になったシーンが一つある。
見た人にしかわからないと思いますが、問題のシーンは橋でちとせちゃんが女子高校生二人組に絡まれる場面。
このシーンで二人はペンギンがいることを不思議がるような反応しています。そのため、京都に住んでいない人たちなのかな~と思っていたんですが(ちとせちゃんは京都で有名)、声を聞いている限りおそらく小岩井ことりさんなんですよ(ちなみにサンプルボイスを2回聴いて勉強しました)。
ということは・・・、あの二人は京都出身。でも、なぜ京都によく出没しているであろうペンギン(下の文参照)に対して珍しそうな反応しているのか?
まあ、ちとせちゃんを知らない人もいるでしょうということなんすかね。
あと、「おいでやす」と「おこしやす」の違いって知ってますか?
簡単に言うと、「おいでやす」は一見さんなんかに使い、「おこしやす」はもう少し親しいお方に対して使うらしい。つまり、タイトル中の”おこしやす”ということから考えると、ちとせちゃんは京都にすでに馴染み深いペンギンということが伺える意外と大事なワード。
言葉一つでいろいろな想像を巡らせてくれるのって素敵。