芥川龍之介作品をご覧あれ!「教科書で読む名作 羅生門・蜜柑ほか」

芥川龍之介さんの作品を読むなんて高校生以来で懐かしい。でも、普段小説を読まないためか、どこら辺が面白いポイントなのか良くわからなかった。原因としては、読み手側の問題が大きい気がするが、実際どうなんだろう。
舞踏会を例に挙げると、この物語のストーリーって(落ちに関する話をするので、普通にネタバレ書きます。ご注意を)
昔に舞踏会で一緒に踊ったフランス紳士が、実は超有名人でした~、というものです。
私としては、この作品中で一番「実はあの人って有名人だった!?」という落ちが面白いと思ったんですが、同時に「えっ、それだけ?」とも感じてしまったんですよ。
鹿鳴館を舞台に優雅な?舞踏会の様子を、文章で書いてあったりするんですが、そこら辺の面白さがわかってないっていう。
詰まるところ、「私には、文章を味わう味蕾が発達していません。」ということ。
下らない愚痴はこの辺にしておいて、この本の紹介をしておきます。何が書いてあるかはタイトルを見れば一目瞭然。掲載されている作品数は多くないが、教科書に載っているレベルの(というか実際に載せられている)芥川龍之介の作品が読める。
「芥川さんの作品を読みたいけど、どれから読んで良いかわからない」という人にはおすすめ。難しい単語や言葉遣いが出てきても、脚注がその都度ページ端に丁寧に書かれているので、親切。正直、脚注がありすぎて、物語の内容がそっちのけになる時もあったが、それはご愛嬌ということで。