この恐怖にあなたは耐えられるか?「ほんとうはこわい植物図鑑」監修:小林 正明 絵:高橋のぞむ

町中で見かけた植物にもしかしたら怖いものがあるのかが気になり読んでみた。

確かに、色んな意味で怖い植物が載っているが、タイトルの「図鑑」要素はあまりない。そもそも植物の写真は一枚もなく、全て植物はイラストで書かれている。そして、植物の怖い情報以外の情報(分布・生育場所など)は左下にちょびっと書いてあるくらいで、ほぼ皆無。

そのため、専門的な知識として蓄えておくために読んだり、実際の写真を見て楽しんだり、街を歩きながら植物探索に使うのにはあまり使えそうにない。

ただ、植物の怖い情報に関しては、読み物として面白いものが多く、そんなに植物に詳しくない人(私で~す)が読んでも、普通に楽しめた。なので、植物はそんなに詳しくないが、タイトルが気になってしまったレベルの人でも楽しめる要素は充分ある。

ここで、この本で紹介されていて、個人的にオモシロイと思った花を3つほど紹介して終わりにする。

1. ウツボカズラ

食虫植物として有名で、名前なら効いたことがある人は多いはず。

以下に虫がウツボカズラに落っこちる動画がを貼っておきましたが、見事にツルンっと落っこちています。動画を見ると虫が足を滑らせてウツボカズラに吸い込まれているため、ちょっと間抜けに見えてしまいますが、これにはちょっとした理由があります。実は、ウツボカズラの淵の部分はつるんつるんになっており、虫を効率よく罠に嵌められるようになっています。よって虫は無罪。ウツボカズラ、恐ろしや。


Nepenthes rajah eat huge fly. 食虫植物 ウツボカズラ捕虫動画

2. オオオニバス

ウツボカズラほどではないでしょうが、この植物も見たことのある人は多いはず。一見すると、そんなに危険ではないように見えますが、実は裏側が怖い。裏側には魚から身を守るためにトゲがたくさんついており、刺さったら危険。表と裏の顔を持つ怖い植物。


オオオニバスに乗ってみよう・・・びっくり、こわごわ(18/08/18)

3. レインボーユーカリ

ここに来て、ちょっとマイナーなものを紹介。何だこの色は!?

この植物はなにか危害を加えるのではなく、”見た目が怖い”ということで紹介されている。以上。


Rainbow Eucalyptus

ぜひ、気になった人は読んでみてまいかがでしょうか?

ほんとうはこわい植物図鑑

ほんとうはこわい植物図鑑