MASTERキートン CHAPTER 35 「五月の恋」/MAY FALL IN LOVE 感想
今回はイギリスまで赴き、50年越しの恋を実らせた幸子婦人(未亡人)の話でした。
それにしても、半世紀も前に見たイギリス人に会うために、実際にイギリスまで尋ねてくる精力がすごいなと思った。普通なら、「相手は50年も前のことは覚えていないだろうな~」とか言って体力以前の問題に直面して心が折れてしまうはず(幸子も相当な不安を抱えているようだったけど)。しかしそこを堪え、なんとしても相手に会いに行く姿に感動した。
でも、気になった点が一つ。
時間の関係で描ききれなかったのかもしれないが、残りの人生をポールとイギリスで過ごすという幸子の決断があっさりしすぎていて、話の喉越しがすごい。
物語を通して、幸子は死ぬまでにポールさんをもう一回だけ見てみたい程度の気持ちだったと思っていたんですが、一緒に過ごしたい願望があったとは。
話を見透かせなくてエンディングでびっくらこいた。でも、それが恋~。