狂気とは一体!?「殺人に至る「病」 精神科医の臨床報告」

最初タイトルを見た時に、「世の中には変わった病気があるんだな~」何て思っていたが、これはただの勘違い(直接殺人衝動を引き起こす病気のようものではなく、結果的に遠因となった病気(幻聴や妄想など)の事らしい)。
基本的には、普通の人に理解ができないような事件(地下鉄サリン事件、中野テレビ騒音殺人事件など)にまつわる、犯人の精神的な部分の分析が精神科医の言葉で述べられており、そこから見えてくる事件の問題点(責任能力の有無など)が考察されている。
紹介されている事件の被害者側は理不尽な犯行に巻き込まれている場合が多く、自分がもし被害者側だったらと思うと恐ろしかった。
また、犯人の責任能力の有無の判定について考えさせられた(洗脳された人の犯行や知的障害者の犯行における責任能力は果たしてどのくらいとするのが妥当なんだろうか?)。
まとめとして、気分が落ち込んでいるときに読むのはおすすめしません。