読書感想文

経済学を学ぶきっかけをくれました~ 「経済学の名著50冊が1冊でざっと学べる」 著:蔭山克秀

経済学の勉強をしたいけど、何を読んだら良いのかわからない時にたまたま目に入り、読んでみました。 内容はタイトルを見れば一目瞭然ですが、わからない人のために説明しておくと、経済学の古典(マルサス、リガード、スミス)と言われているものから、ここ…

良いタイミングを掴み方とは!? 「When 完璧なタイミングを科学する」 著:ダニエル・ピンク

タイミングの重要性は判っているんだけども、具体的に何時やれば良いのだろうか? 現代社会で誰もが抱えている問題の一つに”タイミングの問題”というものがあります。 「何時休憩するべきなのか?」 「何時ダイエットを始めるか?」 「人生に中弛みを感じて…

幸せってなんだろな~ 「幸福とは何か~思考実験で学ぶ倫理学入門~」 著:森村 進

幸せとは何か? 快楽や快楽の事を言っているのか、はたまた夢を実現したときの達成感なのか、結婚や年収4億稼ぐことなのか? しかし、幸福に関する哲学書を読むほどのモチベーションはない・・・。 そこでこの本、「幸福とは何か~思考実験で学ぶ倫理学入門…

海外ミステリの名アンソロジーの極致「天外消失」 著者:クレイトン・ロースンほか

アーサー・ウイリアムズの「この手で人を殺してから」を読んでみたくて手にとった本。 まず、「この手で人を殺してから」という作品を知っているでしょうか? これは、自分が犯した完全犯罪を告白する体で書かれた作品になっており、主人公は元妻を殺し、容…

天才の習慣を垣間見る!「天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々 」 著:メイソン・カリー

天才になりたい。そこでどうやったら天才になれるのかを考えていたら、「天才のマネをすれば良いんじゃね?」ということで読んでみました。 結構な人数の天才と呼ばれている人々(様々なジャンルの天才を紹介しているが、音楽家・作家が多め)の仕事以外の生…

決定的なエビデンスがある健康のビッグ5を紹介! 「ハーバード医学教授が教える 健康の正解」 著:サンジブ・チョプラ,デビッド・フィッシャー

科学的に証拠があり、お金を掛けずにできるという健康法が5つほど紹介されている。5つを羅列すると以下の通り。 コーヒーを飲む ビタミンDを生成あるいは摂取する 運動をする ナッツを食べる 瞑想する そして、これらの健康法のエビデンスがひたすら挙げられ…

この恐怖にあなたは耐えられるか?「ほんとうはこわい植物図鑑」監修:小林 正明 絵:高橋のぞむ

町中で見かけた植物にもしかしたら怖いものがあるのかが気になり読んでみた。 確かに、色んな意味で怖い植物が載っているが、タイトルの「図鑑」要素はあまりない。そもそも植物の写真は一枚もなく、全て植物はイラストで書かれている。そして、植物の怖い情…

根拠なきお花畑論に終焉を! 「愛国のリアリズムが日本を救う」著:高橋 洋一

ニュースであたかも常識のように報道していることを、歯切れよくバッサバッサと斬っていく様が読んでいて痛快だった。 タイトルを見ればわかりますが、基本的に日本のためになる政策が日本を救う(当たり前ですが)ということが述べられ、そのためには根拠の…

これからの日本を考えるきっかけの一冊になるのか!?「不安な個人、立ちすくむ国家」著: 経産省若手プロジェクト

人生100年と言われているこれからの世の中。年金はどうなるのか、リストラされずにこのまま逃げ切れるのかなど、きっと不安に思っている人も多いでしょう。そんななか、これからの人生の生きる道標になる一冊(個人的な感想です)になるかもしれないと思い、…

進化という名の地上最大のショーを見てみやがれ!「進化の存在証明」著:リチャード・ドーキンス

進化論(人に限らず)の証拠を挙げた600ページにも及ぶ大著。 著者いわく、進化論を正しいと思っているけど、それを弁護できるだけの武器がない!という一般人に向けて書いたらしい(当時、アメリカの世論調査で約40%の人は進化論よりも創造論が正しいと思…

馬糞汁!?これが戦国時代の作法です「戦国 戦の作法」

戦国時代の戦に纏わる作法(流儀)を紹介している本。 当時の兵士の装備品だったり、従軍中の食事だったり、合戦後の死体処理だったりの、様々な作法が浅く広く書かれている。 特別、戦国時代のに興味があるわけではないが、楽しめる内容が多かった。具体的に…

生物学者が語る楽しく生きるコツとは?「ほどほどのすすめ ―強すぎ・大きすぎは滅びへの道」

ホンマデッカTVに出演している池田先生の本。テレビでたまに見るので親近感があり、読んでみることにした。 読んで思ったことは、テレビでの好好爺のイメージとは大分かけ離れていて面白かった。 今後の社会の枠組みを、独自の視点で語っている。その視点が…

種々雑多な人間観を概観できる!「人間の解剖はサルの解剖のための鍵である」

本書は、現在生じている人間観の変容にかんする調査報告である。 そんな感じの本。「人間とは何か?」に関する様々なこと(進化論、社会進化論、人工知能、ヒューリスティクスとバイアスなど)について述べられている。 個人的には、そこまで「人間とは何か…

現役ファンドマネージャーが語るこれからの投資とは?「一流の投資家は「世界史」で儲ける」

世界史にも、投資にも特別な興味はないが、「一流」という文言に惹かれて読んでみた。大雑把に言うと「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」ということを言っている本。世界で過去に起こっていたことを読み解きながら、投資に活かせる部分を学んでいきまし…

芥川龍之介作品をご覧あれ!「教科書で読む名作 羅生門・蜜柑ほか」

芥川龍之介さんの作品を読むなんて高校生以来で懐かしい。でも、普段小説を読まないためか、どこら辺が面白いポイントなのか良くわからなかった。原因としては、読み手側の問題が大きい気がするが、実際どうなんだろう。 舞踏会を例に挙げると、この物語のス…

そんなうまい話があるんですか?「遊んでいても勝手に貯まる ほったらかし貯金術」

ほったらかしで貯金が貯まるなんて素敵(実際そんな方法ないだろと穿った目で読んでいました)。 1ページの約半分はマンガみたいなイラストで占められており、文章量はそんなにないので怖いくらいすらすら読める。 内容としては、節約技がそれぞれS、A、Bラン…

狂気とは一体!?「殺人に至る「病」 精神科医の臨床報告」

最初タイトルを見た時に、「世の中には変わった病気があるんだな~」何て思っていたが、これはただの勘違い(直接殺人衝動を引き起こす病気のようものではなく、結果的に遠因となった病気(幻聴や妄想など)の事らしい)。 基本的には、普通の人に理解ができない…

小さいけど凄い奴らの本「アメーバのはなし: 原生生物・人・感染症」

どこにでもいる(人の体の中にも!)という、アメーバについての本。 「そもそもアメーバって何?」というビギナーな私が説明するのも恐縮ですが、大雑把に説明すると、大きさが1~100マイクロメートルのスライムみたいな生き物。基本的に一つの細胞でたくま…

アホからは離れろ!アホからの戦略的撤退指南書ついに爆誕!?「スタンフォードの教授が教える 職場のアホと戦わない技術」

職場でもしアホに会ったときのために読んでみた。スタンフォードの教授によるアホ撃退マニュアルといったところの本で、実際に起ったアホ撃退の成功例や、失敗例を多く紹介している。もしかしたら、「アホにはこうするべし!」という教訓が見えてくるかもし…

ワールドカップの裏で行われていたFIFAの汚職事件を描いたノンフィクション作品「レッドカード: 汚職のワールドカップ」

2018年ロシアワールドカップ。日本中が熱狂に沸いていたはず。私も陰ながら日本代表を応援していました。凄いにわかサッカーファンだけど。大番狂わせだったコロンビア戦の勝利。ベルギー戦での2ゴール。今でもあのときの興奮が体を巡ります。 そんなに…