MASTERキートン CHAPTER 21 「アザミの紋章」/EMBLEM OF A THISTLE 感想
今回はある一つの時計を巡る壮大なフィクション歴史エンターテイメントでした。
時は17世紀、宗教戦争に巻き込まれ祖国を追い出されたスコットランド貴族アンガスは、命からがら日本に漂着した。その後、争いに巻き込まれること無く平穏な生活を送れるかと思っていたが、天狗と呼ばれ日本でも迫害を受け続けていた。そして、彼は悲劇的な結末を迎える・・・かと思いきや、天野教授が実はその貴族の子孫でした~(つまり、アンガスは最終的に結婚し、子供も授かりました~)なんてドラマチックなオチだった。
突然ですが、フィディック(アンガスの側近)のその後を考えた人はいるでしょうか?
今回のアンガスの日本漂着のシーンを見返してみると、船は難破しフィディックは海に投げ出され、二人は離れ離れになったことが示唆されています。が、その後のフィディックは描かれていない。
この話をご覧になった皆様は、フィディックは死んだものと考えていると思います。
しかし、実はフィディックは生きていたのではないでしょうか? というのも、なんかフィディックに似ている人物がMASTERキートンに登場していませんでしたか?
ここまで書くとお気づきの方もいると思います。そうです、平賀太平とフィディックは声が一緒、さらに見た目もすごく似ているんです!!
つまり、船が難破したときにフィディックもなんとか日本のどこかに漂着し、無事生き延びて子供も授かり、平穏とした余生を過ごした。そしてフィディックの子孫の一人が実は平賀太平なのではないでしょうか。
そして、時が経つこと約300年・・・遂に二人はスコットランドのバーで再会することになる。
そして、この説を暗に支持するかのように平賀太平は真っ先に天野教授と握手をしていた(天野教授は平賀太一と待ち合わせをしていたはずのに、なぜ平賀太平と最初に握手をしたのかが謎でしたが、フィディックの子孫=平賀太平説が正しいとすれば納得がいく)。
いや~、じっくり見ていないと見逃してしまう大事なポイントでした。