MASTERキートン CHAPTER 29 「禁断の実」/THE FORBIDDEN FRUIT 感想

いや~、今回は出世争いを毒殺でくぐり抜けてきた男ジェームズの話でした。

それにしても、最後の最後にジェームズ自ら窓を破って転落死するなんて破天荒な終わり方。

弱肉強食の世界が正しい的なことを言っていたジェームズ(自称優秀)でしたが、そんなジェームズが谷に落ちていき、弱っていた鳥(弱肉)が自由に空を飛んでいくラストシーンはなんとも皮肉だった。

ところで、キートンは探偵としてマルサス会計事務所へうまい具合に潜入したわけですが、ジェームズが重役候補達を毒殺しているのを調査するためにあんな偶然に頼った方法を採るべきなんだろうか?

だって、車で通りかかった会計事務所の誰か(無関係の人も来る可能性がある)に事務所まで乗せてもらい、そこから会計事務所のパーティーに出席出来るように仕向ける(部外者のキートンをパーティーに誘う確率はそんなに高くない)わけですが、そこまで漕ぎ着けてやっとジェームズの行動の調査ができるんですよ。これだと他人のちょっとした行動次第で計画が破綻しそうですし、なによりすげー回りくどくないですか?

そこまで他人を誘導できるのなら、ジェームズの転落死もキートンが仕向けたと思ってもいい気がしてきた。

なかなか恐ろしい男キートン

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